search
とじる
トップ > 社会 > 高橋真麻の言動に批判 “お嬢様”育ち、いとうあさこと評価を分けたのは家庭環境の影響?

高橋真麻の言動に批判 “お嬢様”育ち、いとうあさこと評価を分けたのは家庭環境の影響?

pic pic

高橋真麻

 10月19日に放送された、土曜スペシャル『あさこ梨乃まあさ3人娘の3万円旅』(テレビ東京系)で、いとうあさこ・かたせ梨乃・高橋真麻が静岡県で予算5万円内の旅をするという企画に挑んだ。番組での高橋真麻のマイペースなわがままぶりが、ネットで「文句言い過ぎ」「先輩への配慮がない」「番組を観てみて高橋真麻が苦手になった」等、主に女性から酷評を買う事となった。

 高橋は、大物俳優・高橋英樹を父親に持つ代表的な二世芸能人であり、誰もが知るお嬢様だ。今回の番組での高橋の態度について、「ネタなのでは?」との声もあるが、仮に“お嬢様キャラとしてのネタ”であっても、それを見て不快に思う声が上がっている事実があり、徐々にアンチが増えてきている傾向だ。

 “お嬢様”と言えば、一般的に裕福で心豊かな家庭環境で大事に育てられた事から、「清楚で上品」「おっとりしている」「心に汚れや歪みがなく澄んでいる」「悩みがない」「良くも悪くも世間知らず」といった良いイメージもある。このイメージに反するので、高橋は“悪いお嬢様”と捉えられたのだろう。

 しかし、高橋が非難を浴びたように、お嬢様が持ち合わせる実際の性質の中には、以下のような困った性質もしばしば見受けられる。

 まず、生まれながらに特別な環境で育ったため、特権意識が強い場合が多い。また、両親からだけではなく、あらゆる関係者から適度以上に周囲に褒められおだてられて育ったため、「私なら何とかなる・できる・きっと大丈夫」といった高い自己肯定感と余裕のある態度が、世間一般の感覚からズレて、「傲慢」や「自信過剰」と捉えられることもある。

 そして、いつも何らかの援助によって支えられてきたため、一般家庭で育った人よりも我慢する事への耐性が低く、問題解決能力が低い場合もある。そうなると周囲のフォローが必要になる事も多いため、それを負担に感じる人から「わがまま」と捉えられてしまう事になる。しかし、お嬢様にとっては、これまでがそうであったように、周囲の人物が自分のために犠牲を払って援助してくれる事は当然であって、自分が「わがまま」であるという自覚を持ち難い。そして、その自己肯定感の高さから、よほどの事がない限り自分が敬遠されているという自覚も起こり辛い。高橋の場合も、わがままな部分が批判されていることから、困った事があればすぐに手を差し伸べてくれる甘い家庭環境で育った可能性が高い。

 ただし、もちろん裕福な家庭に育ったお嬢様全員にこれら全てが当てはまる訳ではない。

 例えば、今回の共演者だったいとうあさこもお嬢様育ちである事が知られているが、彼女は自分の力で行動するように育てられたためか、お嬢様の割にハングリー精神が旺盛で、積極的な印象が強い。

 また、いとうは「浅倉南、38歳。最近なんだか、イライラする!」という印象的なフレーズでブレーク、とても“お嬢様”どころか“女らしさ”すら感じさせない、自由で大胆な芸風のネタが評価され、現在は多方面で活躍している。このように意外性のある自由な発想は、それを許されて育ったか、あるいはそれを極端に制限されて育った反動かに分かれるが、家出をしたり芸人の道を選んでも実家に勘当されたエピソードが無いことから、最終的には自由な発想を許してくれる、懐の深いご両親と考えていいだろう。

 さらに、仲間のためなら自己犠牲も厭わないといった人間性や、後輩の面倒見の良さといった人情深い人柄も、いとうが支持されている理由の一つだ。こうしたいとうの人柄には、裕福な家柄にも関わらず、結果的にはいとう個人の事情をよく理解し、汲み取ってくれたご両親の人情深い姿があってこそかもしれない。もちろん、いとう自身の知性や生まれ持った気質の要素も関係しているだろう。

 つまり、お嬢様育ちの高橋といとうの人格形成パターンの違いは、本人が生まれ持った気質の違いはもちろん、親から与えられた環境の違いによるものが大きいと言える。

 人によっては、お嬢様に対して良くないイメージの方が強い場合もあるが、その場合は、逆にお嬢様ならではの良い所を知った時、意外な一面として好感が持てるかもしれない。

文:心理カウンセラー 吉田明日香

関連記事


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ