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「吉岡里帆ちゃん、逆に好き」 アンチが多い“女に嫌われる女”をわざわざ「好き」と言う女の心理は…

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吉岡里帆

 最近、テレビに顔を出す度にネットで叩かれている吉岡里帆だが、今回もまた自身が声の出演をするアニメ映画『空の青さを知る人よ』(11日公開)の宣伝活動のテレビ出演で、良くも悪くも注目を集めている。

 吉岡がゲスト出演中にネットには、「あざとさが鼻につく」「喋り方が苦手」「発言がヤバい」「演技も下手なのに」など、特に女性から辛辣な声が寄せられる。

 同様に女性から嫌われている女優といえば、ここ最近では土屋太鳳や松岡茉優なども知られているところだが、こうした「女性に嫌われる女性」へのアンチコメントが占拠する空間において必ずと言っていいほど登場するのが、「逆に好き」とわざわざコメントする女性である。ネット空間だけでなく、日常のガールズトークの際も身に覚えがないだろうか。

 もちろん、個人的には好感が持てるという純粋な意見や感想である場合もあるが、中にはそれとは違う、ある何らかの意図を持って「逆に好き」という意見を提示する女性がいる。

 その意図の一つとして考えられるのは、マウンティングだ。こういった場合のマウンティングには、厳しい非難が濫立する中、自分の寛大さや、自分がいかに人間性が高いかをアピールして優位性を誇示し、虚栄心を満たす目的がある。

 他に、強い承認欲求が理由になっている場合もある。マジョリティな意見の中に存在するマイノリティな意見は、否応なく注目を集めるものだ。この場合、批判を浴びている対象女性の事を好きであろうがなかろうが関係なく、ただ自分の存在をアピールする目的で行われる。たとえ自分の発言が叩かれる内容であっても、目立つ事さえできれば、それは当人にとって大した問題ではない。

 考えられるもう一つの理由としては、特別意識の強さが挙げられる。アンチが多い中、ただ一人、自分だけは特別な価値観を持つ、選ばれた人間なのだという特別感に陶酔するような特徴がある。自分は特別な人間である事を意識し、実感したいのだ。

 以上に挙げた3つの例には、いずれもそれぞれに特殊な自己愛の形が窺える。

 ただ、先にも述べた様に、女性に嫌われる女性を「逆に好き」という女性が、全てこれらに当てはまるわけではない。中には「知人に似ていて親近感がある」とか、「これといって理由はないが感覚的に好き」といった、純粋に好きという場合もあるという点にくれぐれも注意が必要である。

文:心理カウンセラー 吉田明日香

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