もはや興毅は眼中になし!?
タイトルマッチ決定会見で繰り広げられた舌戦から2カ月。予備検診も別々に行われたため、2人にとっては久しぶりの再会となった。
ところが、会見の時とはうって変わってのピリピリムード。この日の調印式の前には2人そろっての写真撮影は行わないとの異例のアナウンス。興行主でもある宮田プロモーションの宮田博行会長は「進行をスムーズにするため」と説明した。
重苦しいムードの中で始まった会見では内藤は鉄のカーテンを敷く。対策や警戒するポイントを聞かれても「言わないです」「ノーコメントです」の一点張り。完全非公開を貫いた。
終了時には、興毅から“にらめっこ”を持ちかけられたが、まったく意に介さず。まるで自分だけの世界にいるように目線を合わせることのないまま、会場を後にした。
その後、興毅から「元々メンチ切る(にらみつける)つもりやったけど、乗ってけえへん。写真撮影もなかったし。だいぶ緊張しとるな。根性ないわ」と嘲笑された。
写真撮影を拒否し、“敵前逃亡”と見なされた内藤だったが「知らないよ」と一蹴。「気持ちを整えて、弱気になった方が負けだと思うので、絶対オレの方が強いんだ」と自分に言い聞かせた。
これまでの防衛戦と比較しても自信に満ちた表情を浮かべている王者。運命の一戦に向け、いよいよ緊張感が高まってきたが、内藤はV6戦に向けてぬかりはない。
※二男・大毅に直撃
−−2日後にタイトルマッチを控えている興毅の状態はどう映る
「調子いいよ。最高。もう弱点全部分かってるから。(2年前に)オレ試合やってるから」
−−どっちが勝つと思う
「ボクシングに絶対はないからな。こればっかりはわからんけど、95%カメダコウキ。判定でもKOでも勝つよ」
−−ところで大毅はセコンドにつくの?
「今までセコンドついたことないから何していいかわからん」
−−それは残念だ
「セコンドつきたい気持ちはあるねんけど、テクニックの問題やからな。一緒に闘っていかないとあかんからな。でも、声枯らして応援しますよ」
−−最後に興毅、内藤に何かメッセージがあれば
「お兄ちゃんにはいつも言ってるからあれやけど、チャンピオンには世界のボクシングしてほしいよな。国民みんなが見とるやんか。子供からおじいちゃん、おばあちゃんまでみてるやんか。みんなが燃えるような試合をしてほしい」