当時の篠原は歌から演技へとシフトをしていたころで、安室から「いつもドラマ見ています」とあたたかい声をかけられたようだ。
「小室ファミリーは、小室哲哉がプロデュースしたミュージシャンを総称する言葉ですが、ファミリーとは言いつつも『たけし軍団』のようにいつも行動をともにするわけではなかったようですね。さらに篠原は、小室ファミリーの印象が強いですが、プロデュース作は1994年7月発売の『恋しさと せつなさと 心強さと』と1995年8月発売の『Lady Generation 〜淑女の世代〜』の2作のみです。一方で、安室の小室プロデュース作は1995年10月の『Body Feels EXIT』が最初ですから、篠原と安室は入れ違うような形になりますね」(芸能ライター)
篠原が歌手から女優業へとシフトして行くさまを安室はどう見ていたのだろうか。
「安室奈美恵は女優としていくつかの作品に出演しています。1996年公開の『That's カンニング! 史上最大の作戦?』ではヒロインの女子大生役を好演しました。演技は決して下手というわけではないでしょう。なによりスタイルが抜群ですから、ハマる役どころもありそうです。ただ、積極的に女優業をやらなかったのは、やはり歌一本でいきたい彼女の希望があったためでしょう」(前出・同)
もちろんそこには同じ表現をする者として、篠原に対するリスペクトの思いもあったのは確かだろう。