「昨秋あたりからカイバが実になるようになって馬が成長してきた。オークス時のようなひ弱さはなくなったし、明け4歳になって、さらに馬体も充実してきた。もちろんGIを勝てるチャンスは十分にある」
放牧先の山元トレーニングセンターから4月10日に帰厩。今回はぶっつけ本番となるが、約1カ月間にわたって入念に乗り込まれてきた。
「2週連続でケイコにまたがっているけど、いい動きだった。昨春の時と同じイメージ。本当に乗り味のいい馬です」
昨年のオークス以来、約1年ぶりのコンビ復活となる秋山騎手は攻め馬での感触に満足げな表情を浮かべた。合わせて、無冠返上に向け、復帰初戦を強い決意で挑む。
「去年のオークスではゴール手前まで勝てると信じていた。それだけに本当、悔しいレースだった。今回は同じ東京が舞台。瞬発力を最大限に生かせるレースだけに、何とかチャンスを生かしたい」
1年前の悔しさをバネに、人馬そろって悲願のビッグタイトル制覇を狙う。