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先週の新馬勝ち馬(新潟)

 25日(土)の芝1800m戦で大番狂わせを演じたのは単勝12番人気のベンチャーナイン(牡、父エイシンサンディ、母グラッドハンド)。所属する小桧山厩舎はビルトゥオーソ(12着)と2頭出しだったが、調教師の姿はなかった。勝ちタイムは1分50秒4(良)
 憶測だが、まさか勝てるとは思っていなかったからだろう。実際、「乗り込んではいたが、厩舎では1回使ってからと話していた」と武士沢騎手も驚きの表情を隠せない。しかし、うれしい誤算は何度あってもいい。
 武士沢騎手は満面に笑みを浮かべレースを振り返った。「上がりの競馬になると思って、自分のリズムで走らせたが、期待していた以上にいい脚を使ってくれました」
 4角17番手から爆発させたメンバー最速の“鬼脚”(上がり33秒4)には、断然人気のレプラコーン(クビ2着)も防ぐ手立てはなかった。

 26日(日)の芝1400m戦(牝馬限定)は、2002年のジャパンCなどGI8勝を挙げたファルブラヴの初産駒ラルケット(牝、母アズサユミ、美浦・和田厩舎)が好位から抜け出し、鮮やかな差し切り勝ちを飾った。勝ちタイムは1分21秒8(良)。
 ハナ差の辛勝だったが、「追われてから反応が鈍かったのは、初めての実戦だったから」と小野騎手。「最後までしっかり伸びてくれた」勝負根性を讃えた。レコードに0秒4差と迫った勝ちタイムも優秀だ。
 距離について小野騎手は、「もう少し延びても大丈夫」と含みを持たせたが、血統的に融通は利きそう。先々が楽しみな素材だ。

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