4月にK-1デビューしたばかりの極真空手の新怪物が、一気に頂点を狙う。6月のジャパンGPを圧倒的な強さで制し、ワールドGPに駒を進めた。9月の開幕戦で日本人エースの武蔵を判定で下し、初出場ながら決勝大会に進出する快挙を成し遂げた。
準々決勝は極真の先輩、グラウベ・フェイトーザを破った欧州GP覇者エロール・ジマーマンとの一戦。テイシェイラは「グラウベのために何かやりたい」と敵討ちはもちろん、「彼は右のパンチが強烈だけど、対策はできている。試合で証明する」と必勝を期す。
ベスト8を勝ち上がったとしても、その先にはKのリングで実績、キャリアとも格上の選手との対戦が待ち受ける。GPの展望を「準決勝はピーター・アーツ、決勝はレミー・ボンヤスキーが来る」と分析。ワールドGP優勝経験者との対戦を見据えながらも「100%、優勝するのはワタシ」と言い切る。
「新旧交代するために全力を尽くす」。Kのリングで5戦、いまだ負けなしの極真世界王者は、GP常連のベテランK-1戦士を“おやじ狩り”し、初出場初優勝の金字塔を打ち立てる。