念願の初重賞制覇。そして、武豊騎手も今年初めてのタイトル獲得となった。「馬のデキが良く、返し馬からいい感じだった。直線を向いても手応えは十分あったよ」とジョッキー。今回はテン乗りもあって、管理する荒川調教師から事前に、馬群の中に入れると闘志を燃やすタイプというアドバイスを受けていた。
それをいとも簡単にやってのけてしまうのが、天才のすごいところ。「どこを突いてもいいような感触だったけど、外だけには行きたくなかった」。直線では内2頭目から馬群を割り、自慢の豪脚でアッという間に前を捕らえた。
前走の愛知杯が後方一気の2着、さらに、昨春のオープン・紅梅賞でも小差3着。重賞でもやれる下地はあったが、それにしても、今日の切れ味は抜群だった。ヴィクトリアマイルC戦線に新たなヒロイン候補が誕生した。