菅は本を執筆した経緯について、「以前に発売した『京大芸人』という単行本の中で宇治原さんが“日本史は物語のように読めば覚えやすい”ということを言ってたので、僕も日本史を読み返してみたんですけど、教科書を物語のようにして読めなくて…。それで僕みたいな中学歴も読めるような日本史の物語の本がええなって思って、書かせて頂きました」と説明。
単行本の構想を作り上げるまでには半年ほどかかり、物語は縄文時代から日露戦争の近現代史まで、様々な出来事がピックアップされている。「単純にボケやすかったから。笑いを取りやすい方向で選んだ」と理由を明かした。
日本史の中で好きな出来事を聞くと、「僕は墾田永年私財法。あれによって全然変わったなって。日本の歴史の中で唯一の分岐点をあげるとしたら、墾田永年私財法ですね。これ…芸人が喋ること!?」と笑うと、宇治原は「学者の答えやん! 大学の教授とか聞かせたいですわ」とツッコミ。「でも…僕も実はそこだと思ってたんですよ」とコンビで見事にシンクロしていた。
また、ロザンというお笑いコンビを日本史の中の実在した人物で例えてもらうと、2人は「なんやろうな…」と真顔で熟考。ようやく、菅が「今、お笑い界が群雄割拠的な感じがするんで、尼子くらいちゃいます!?」と口を開くと、宇治原が「地味…(笑)」と一蹴。単行本の担当編集者が「千利休じゃないですか? 軍師的な部分、カルチャー、品もあって…」と提案すると、菅は「ああ〜。じゃあ、千利休で」と納得。宇治原は「菅さんは千利休でピッタリですわ。僕は平賀源内」と自分で決めた。
今後の展望について菅は、「僕はコレをドラマ化して欲しいと思ってるので、原作みたいな感じで関わったりたいです」と目を輝かせながら語ると、宇治原が「ドラマやるなら、主演の菅さん役も必要なんちゃうん?」と鋭い指摘。「それは小池徹平さんにやってもらう」と菅が似ていると評判の俳優を指名した。
最後に、宇治原は「勉強は面白いと思ったもん勝ちだと思うので、この本を読んで面白いと思ったら、勉強するのが楽しくなるんじゃないかなって思います」とPR。さらに来年1月にセンター試験を控えている受験生に対して、「一回シミュレーションを家でした方が良いかなと。当日の時間割通りに勉強するという」とアドバイスした。
菅は「この本は漫画的な感じになってると思うんで、状況が浮かびやすいというか…。そういうのを頭に想像しながら、読んでもらえたらなと思います」とアピール。受験生には「まぁ、周りもみんな緊張してると思うので自分だけじゃなく、それが一番大事かな…」とエールを送った。
ロザンのアドバイスを参考に受験生には是非とも頑張って欲しい。
【プロフィール】
ロザン…1996年8月に結成/お笑い界屈指の高学歴コンビとして活躍中
菅広文…1976年10月29日生まれ/大阪府出身/大阪府立大学経済学部
宇治原史規…1976年4月20日生まれ/大阪府出身/京都大学法学部卒業
【単行本】
「京大芸人式日本史」(幻冬社)1300円+税 全国の書店にて絶賛発売中!