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キャバクラ小説家yanagiが語るネオン街ライフ〜キャバクラ今昔物語・その10〜どうしたらキャバ嬢を落とせるのか?

 雨の多い季節になってきましたね。
 日が長くなって、朝帰りの際に「明るいな…」などと思うことが増えた人もいるのではないでしょうか。

 これだけの期間ネオン街をふらふらしていると、キャバクラ嬢と交際に発展する…なんてこともありました。
 こう言うと、よく「どうしたらキャバ嬢を落とせるのか?」と質問されます。中には鼻息荒く、「教えろ!」と迫ってくる人もいましたね(笑)。
 ですが正直なところ、これもひとつの「縁」という以外にない気がします。お店に足しげく通えば落とせるというものでもありません。事実、お店には一度しか行っていないのに、気が付いたら彼女になっていた…ということもありました。

 「彼女がキャバ嬢」とういのは、ネオン街ライフを送っている者にとって、一種のステイタスでもあります。他の人がお金を払って飲みに行く相手が、プライベートで自分の隣にいるわけですから、どこか優越感のようなものを感じるのは事実です。

 反面、キャバ嬢特有の感覚に参ってしまうことも多々ありました。特に問題なのは金銭感覚です。一般の女性と比較すると、まず確実に単位がひと桁違います。専業でキャバクラ嬢をやっている子や、若いうちから水商売の世界に入った子であればあるほど、程度が酷くなります。
 プレゼントを貰うことや食事を奢ってもらうことが当たり前になっているので、どんなに稼いでいても自分からお金を出そうとしないという性質にも、だいぶ手を焼きました。私がホストのようなイケメンであれば別だったのかもしれませんが…。

 一番きついと感じたのは、他のお客さんの悪口を言う嬢が多かったことですね。仕事上の愚痴、と割り切って聞くことはできなくありませんでしたが、他の店では自分も「お客さん」であるわけで、「こんなふうに裏では言われているのか…」と感じざるを得ませんでした。

 幻想は幻想のまま、きらびやかなネオン街の下で眺めているだけのほうがよいのかもしれませんね。

執筆者 yanagi
1978年生まれ 作家、フリーライター、心理カウンセラー、サプリメントアドバイザー。メールカウンセリングサイト「ysカウンセリングルーム」、ライタースタジオ「スタジオY」主催。また、木悠利名義でも執筆活動中。元バーテンダーでもあり、キャバクラ・スナック等のネオン街の裏事情にも明るい。現在、電子書籍サイト「ヨミーバ」にて、yanagi名義で「ネオン街三部作」等、キャバクラを舞台にした小説を多数発表している。■ヨミーバhttp://www.yomiba.com/■ブログ「ysカウンセリングルームの小部屋」 http://ameblo.jp/yscounselingroom/■サイト「ysカウンセリングルーム」http://www.yscroom.com/

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