報道をまとめると、賠償請求額の主な内訳は、会場関係費や人件費などが約1900万円、利益損失の一部請求が約600万円、甲斐氏への演出・脚本料などが約300万円、慰謝料が200万円。会見は約1時間半にわたり甲斐氏と代理人の伊藤芳朗弁護士が出席した。
土屋は12日間稽古に出席予定だったが参加したのは4日。顔合わせと本読みを行った7月2日はセリフの棒読みに終わり、その後の稽古も準備が悪く、稽古には必ず30分遅刻してきたという。それでも甲斐氏は代役を考えていなかったというが、同18日に原作著者の濱田朝美氏から「舞台化を許可していない」旨の手紙を受け取ったアンナが、「このうそつき」と甲斐氏に食ってかかり、さらには舞台の最後に主人公が死ぬ設定を土屋が不服としたため、同22日には代理人を通じて説得したが稽古に参加せず、結局、舞台が公演中止になったという。
伊藤弁護士は濱田氏および土屋の主張について、「契約の書面はないが、原作でなく、着想を頂いた原案として承諾いただいた」、「(土屋が)稽古に出ないための口実で、書面がなかったのがトラブルとは思っていない」などと断言。濱田氏が自身のブログで反論した件は「土屋さんをかばうためだと思います」と話した。
甲斐氏は「結局は稽古に来られず、その間に他のキャスト(の役作り)が完成していくのを見て、おじけづいたのでは。ただの怠慢に過ぎない!!」と痛烈に批判した。
「訴状によると、土屋アンナのギャラは210万円でかなり厳しい待遇だったようだが、だったら最初からオファーを受けなければトラブルを回避できた。土屋サイドが不利な状況をひっくり返すのはかなり難しそう」(芸能記者)
第1回の公判は9月中になる見込み。甲斐氏側は、騒動後のアンナの言動に対する名誉毀損などについて、この件とは別に請求するという。
土屋は同日、一部スポーツ紙の直撃取材に対し、「弁護士さんに任せているので。今後も事務所が適切に対応してくれると思います」、「私は濱田さんに笑顔でいてほしいだけです」などと話したというが、法廷でどう反論するかが注目される。