北川先生のドラマって、ロンバケと、中山美穂の日曜劇場と、西田ひかるの「チャンス!」ぐらいしか知らない。考えると常盤貴子のとか、「空から降る一億の星」とか有名どころぜんぜん見てないの。でも今回のドラマと題名が似ている安田成美と明菜ちゃんの「素顔のままで」は見てたわ。すごい前の話だけど…。
このドラマはツイッターを持ち出している以外は、古臭くてやりきれないエピソードが満載。そのテイストはまるで「ふぞろいの林檎たち」みたい。それがかえって時代を反映していてリアルっちゃリアルね。月子=ハル(上野樹里)の学校の生徒がなにやら企んでたり、関めぐみが手首切って入院したり(でも翌々日にはフットサルしてたけど。)上司の渡辺えりが部下の玉山鉄二の手をにぎにぎしたり。なにか全部ありそうで怖い。
話題の東方神起ジェジュンの妹が木南晴夏(「銭ゲバ」でアカネだった子)で、二人とも韓国から来た設定なのに、家では日本語で会話してたり、吉川晃司と風吹ジュンが不倫してたり、井川遥がぜんぜんキレイじゃなかったり、変なシーンがいっぱいあるんだけど、とりあえず上野と瑛太が惹かれあっているのはよく分かって、さすが恋愛ドラマの神様が書いたドラマだと思ったわ。じゅりっぺ結構カワイイし、瑛太って味は薄いけど、こういう若い子っていかにもいそう。
都会の男女がサラリと使いこなす、文明の利器Twitter。しかしそれを使ってライトでドライな人間関係を築きたいと思っていても、結局若者たちはどんどん浮世のぬかるみにはまっていく…。どんなに伝達手段が発達しても、しょせん人間なんて、そんなもの。文字更新だけで何でも上手くいくわけないじゃない。北川さんはあえてそれを言いたいんじゃないかしら。Twitterをやらない大人の方が共感できるかもね。
それよりも、瑛太演じる圭介の、「ゴミついているよ。」というやさしい少女マンガ的セリフにドキリとするのは女子のキャストで無く、玉鉄演じる薫。あらら、ソッチ系?(というか、チャッピー的にはコッチ系)だったの? セクハラに耐える「視聴者サービス」+BL要素まで盛り込んでくれるなんて。前作「BOSS」では目立たなかったけど、ただのイケメンからの脱出を図る玉山くん、あんたにだけは期待しちゃうわ。(チャッピー)