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新宿三丁目駅裏手にある雷電稲荷神社にまつわるエピソード

 東京メトロ副都心線開通に伴い、明治通りと甲州街道が交わる交差点近くに新宿三丁目駅の新しい出入り口ができた。その裏手の路地裏に勇ましいネーミングの「雷電稲荷神社」がある。鳥居横には避雷針のようなアンテナが立ち、小さなお社の狛犬、キツネは雷除けの鉄網で囲われている。

 群馬や栃木など関東圏を中心に「雷電神社」は全国にいくつもある。一般に雷除けの神とされているほか、電気工事や道路工事など各種工事全般の安全を司る。近隣住民によると、この新宿三丁目駅裏の雷電稲荷神社は、一度は合祀によって消えたはずなのに、いつの間にか再建、復活したものという。
 さかのぼること80年前。いまでは境内で劇団公演など文化的催し物を行うことで有名な新宿・花園神社と合祀されて新宿5丁目に移転。雷電神社は郷社だったため、それまで村社にすぎなかった花園神社は郷社に昇格したという。旧所在地だったこの地に人知れず建立された経緯は分からない。
 全国各地の雷電神社にもそれぞれエピソードがあるだろうが、新宿・雷電神社をめぐっては次のような言い伝えが残っている。
 1189(文治5)年、源頼朝率いる鎌倉政権と奥州藤原氏が総力戦を展開したいわゆる「奥州征伐」でのサイドストーリーだ。頼朝側の武将が奥州征伐に向かう途中、雷雨にあい、この社殿で雨宿りしていたときのこと。どこからか一匹の白いキツネがやってきて目の前で頭を3度下げた。すると、たちまち雷鳴が止み空が晴れあがったという。

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