「沢尻と解雇問題でもめている『スターダストプロモーション』はここ数年来、某芸能ジャーナリストを広報的な役割として使っています。所属タレントのPRからゴシップ処理まで何でも彼が窓口になり、良きにつけ、悪しきにつけ“マッチポンプ”の役回りをしています」
こんな話をささやくのは芸能プロダクション関係者。元々、「スターダストプロモーション」は常盤貴子や竹内結子をはじめとした大物女優が数多く所属しており、当然スキャンダル誌・紙の標的になっている。
事務所の実力からいって、ゴシップ処理に芸能ジャーナリストの力を借りる必要はないはずだが、実は、今回クビにした沢尻への対策だった、と見るのが筋のようだ。女性誌デスクが語る。
「わがまま放題の沢尻に事務所はホトホト困っていた。信じられないでしょうが、彼女の担当マネージャーでさえ予定がつかめない。事務所より先にマスコミの方が彼女の行動を把握しているのが日常茶飯事なのです。それならば、芸能マスコミに強いジャーナリストを前面に出して、スポーツ紙やワイドショーの動きをチェックしてもらった方が正確で手っ取り早い」
解雇の引き金になったと報じられている「奄美大島の皆既日食」への夫婦旅行はそのいい例だという。沢尻は事務所を完全に無視して旅の計画を進めていたのだ。
「実は奄美への旅行日程は夫・高城剛サイドからマスコミに流れたのです」と話すのは前出・芸能プロ関係者。
「スポーツ紙記者が広報役の芸能ジャーナリストに旅行出発日時や到着日時を確認したところ、全く把握できていなかった。そのうちワイドショースタッフが乗客名簿を調べて沢尻が搭乗する便を特定してしまった。本来なら事務所が、わざと違う日時をマスコミに話して翻弄し、その隙にタレントを戻らせる、という手法を取るのですが、沢尻の場合はそれができなかったのです」(同)
売れっ子とはいえ、基本的には「開店休業中」であった沢尻。こんな態度なら解雇は自然な成り行きだ。しかし、注目すべきは、奄美での行動を事務所が把握できていなかった点。
覚せい剤取締法違反で起訴された酒井被告は奄美での使用を認めたが、同じイベントに沢尻夫婦も出席したといわれる。沢尻の解雇事由として推測される「薬物疑惑」はこれを根拠としている場合が多いが、事務所は沢尻のスケジュールを把握していないため、疑惑を完全否定することができない、というわけ。酒井同様のスキャンダルがないとは言い切れないのだ。
事実、8月下旬から「沢尻が酒井事件と絡んでいる」という裏情報は業界を駆け巡ってもいた。
前出・女性誌デスクは 「事務所広報役のジャーナリスト氏もその話は知っていて、彼は事務所に進言したようです。そして事務所は沢尻の事情聴取などで警察が動く前…つまり9月末での解雇に動いたようです。騒動発生後すぐ、ともに海外へ渡った沢尻夫婦ですが、『高飛びでは?』なんて勘ぐる記者もいますね」という。
さらに事務所は、沢尻を実質的に解雇した先月30日からわずか2日後、所属タレントへの薬物検査の実施を発表。これがさらに疑惑を強めた。
「沢尻へのあてつけの意味もあるのでは? 『うちのタレントの中で唯一ヤバかった沢尻はもういないから平気』と言っているようなもの。少なくとも沢尻がいたら同じことはできなかったと思いますよ」(前出・女性誌デスク)
エリカ様の言う「次のステージ」が、法廷でないことを祈るばかりだ。