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ヴィクトリアマイル(GI、東京芝1600メートル、17日)牝馬GIでは役不足!? ウオッカが7馬身差圧勝

 見てくれこれが横綱ウオッカの土俵入りだ!! マイル女王決定戦「第4回ヴィクトリアマイル」(GI、東京芝1600メートル、17日)は単勝170円と断然の人気を集めたウオッカ(牝5歳、栗東・角居厩舎)が、2着ブラボーデイジーに7馬身差をつけて圧勝。歴史に残るパフォーマンスで昨年2着の雪辱を果たした。勝ちタイム1分32秒4(良)は歴代最速だった。

 今日のレースと対照的だったのは、昨年の天皇賞・秋。ダイワスカーレットと歴史に残るデッドヒートを繰り広げ、長い写真判定の末、ハナ差で栄冠を手にしたシーンはまだ記憶に新しい。

 「(ウオッカには)いい思いも辛い思いも経験させられた」と感慨無量の武豊騎手だが、「きょうは勝ったのがわかりました」と最高のヴィクトリア“スマイル”を振りまいた。

 「ドバイ遠征帰りを抜きにして、今までで最高のデキでした」。あとは自分がどう乗りこなすかだけだった。たとえ天才といえど、相当なプレッシャーがあったに違いない。「日本のチャンピオンホースだし、勝たないといけないと思った。競馬だから終わるまでわからないという気持ちもあったが、(終わってみれば)勝って当然ですね」と安堵の表情を浮かべた。

 レースは、スタートと同時にサッと先行勢の後ろをキープ。スムーズに道中を進み、直線坂を上がると、まさに天馬空をいくがごとし。そこからは筆舌に尽くしがたい強さを見せつけた。

 次のターゲットは、2連覇のかかる安田記念。ジョッキーは「この馬の強さを改めて感じたので万全を期して向かうだけ」と意気込みを語った。

 一方、角居調教師も、「ここにきて競馬がますます上手になっている。今のデキを維持できれば」と、確かな手応えを感じ取っていた。そして、その視線の先に再び海外遠征を見据えていた。

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