私が付き合っていた人は、DV気質のある男でした。例えば、私がバイト後に彼と約束をしていた時のこと。その日は、急な品出し作業が入って、終了予定時刻が伸びてしまいました。途中、様子を見てトイレで「ごめん、バイトがもう少し長引きそうだから、少し待ってて」とメールを送信。それからすぐに私は作業に戻り、なるべく早く終わるよう素早く仕事を進めました。しかし、一緒に入ったバイトの子が、まだバイト2日目の新人だったため、思ったほど早く作業は進まず、すべて終わったのは予定より1時間ほど過ぎた頃でした。私は急いで着替えを済ませ、スマホを見ると、そこには50〜60回ほどの着信が。どうやら1分おきくらいに彼は電話をしていたようです。
その後、メールで今向かっていることを伝え、自転車で急いで待ち合わせ場所に向かいました。すると会って早々、彼は周囲を確認し、誰もいないことがわかると、足を思いっきり蹴られました。彼は気に入らないことがあると、外でも周りから見えないように暴力を振るってくる人でした。その日も私が遅刻してしまったことで「俺が何よりも待つってことが嫌いなの知ってるよな?」と激怒。そして、その日も食事は私の奢りでしたね。
完全に私は彼の言いなり状態でした。でもある日、お風呂場での出来事で目を覚ましました。彼の部屋へ行った際、相手の服を着替えさせるのはすべて私の仕事です。そして、お風呂に入れる時も、ちゃんと相手の体をすべて洗ってあげていました。でもその日、相手が仁王立ちで私が下半身をしゃがみながら洗っていると、突然、放尿されたんです。相手の尿は私の頭の上にかかり、顔に生暖かいものが垂れてきました。そして、彼の顔を見上げると、ニヤニヤと笑っていたことを覚えています。
このことを女友達に話すと、彼女は、なんでも言うことを聞いてしまう私を怒りました。それで共通の友人の力も借りて、別れることができたんです。
写真・andrewmalone