実働年数を28年に伸ばし、自身の持つプロ野球最年長記録を更新した工藤。だが、5月5日に46歳を迎える左腕の直球は最速でも139キロ、変化球にもキレがなかった。
大矢監督が「球に勢いがなかった」と語ったように、小笠原に2本、アルフォンゾに来日第1号を献上。20歳の若武者・坂本には世代交代を印象づける一発を浴びた。
昨年はヒジの故障などもあり、23年ぶりに1軍で未勝利に終わった。今シーズンは故障を治し「肩もヒジも悪くなかった」と万全の状態で臨んだだけに、言い訳のしようがない。
今後について大矢監督は「1軍登録を抹消して様子を見る」と語っており、工藤本人も「やっぱり次があれば、いいピッチングしないと」と自分の置かれている立場は承知している。
「やられたらやり返します」とリベンジを誓った最年長左腕。まずはローテーション返り咲きを狙う。