◎ジェンティルドンナ
○トウケイヘイロー
▲ヴェルデグリーン
なんとなくではあるが、毎日王冠のような「究極の上がり勝負」にはならないような気がする。単純な理由としては、武豊トウケイヘイローがペースを握るであろうこと、台風の影響で馬場状態が微妙であること。トウケイは、後続にも脚を使わせるようなペースで逃げるはずだし、多少なりとも道悪の残る馬場を加味すれば力のある先行馬に有利に働くだろう。
トウケイをめぐる争いになるが、ポジションどりから、ジェンティルドンナ、エイシンフラッシュ、ダノンバラード等、力のある実績馬は有力と考えた方が無難。そして、ペースによってではあるが、これらに後ろから差してくる馬が絡む馬券を想定する。前後半、1秒違うだけでゴール前の様相はガラリと違うだけに、当日の馬場状態にも注意しながら手広く考えたい。
◎はジェンティルドンナ。宝塚の敗戦でやや評価を下げているが、海外遠征による目に見えない疲れが大きな敗因と想像する。もともと左手前の強い馬で、右回りに比べて東京での走りはより安定感がある。これから佳境へと向かう秋競馬、女王の復活でさらに盛り上がっていくことだろう。
オールカマーでは珍しい33秒台の上がりで差し切り勝ちを演じたヴェルデグリーン▲。父系、母系ともに東京コース向きの配合であり、この大舞台で大化けする可能性を秘める。不利とされる外枠が当たってしまったが、自分の競馬に徹するという意味ではかえって良かったかもしれない。あとは、レースの上がりがかかり、この馬の末脚が生きる展開になれば。
予想以上に道悪が残るようなナカヤマナイトにも出番がありそうだし、下馬評ではノーマークながらも池江厩舎の古豪2騎もまだまだ見限れない。悩んだ末にヌケが来てしまう悔しさを思うと、何も考えずに総流した方が身体に良さそうだが。
【馬単】流し(9)軸→(11)(17)
【ワイド】流し(11)軸→(2)(4)(10)(17)
【3連単】フォーメーション(9)→(11)(17)→(1)(2)(4)(6)(7)(10)(11)(16)(17)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。