会場の阿佐ヶ谷ロフトAにも、まだ地震からわずか9日で、都内の交通も完全に平常には戻りきっていないにも関わらず、非常に沢山のお客さんが来場していて、改めて声優を志す人や声優ファンはとても多いとのだ、ということが分かった。
イベントは全3部作構成となっていて、まず最初の第1部では、声優プロダクション・RMEの会長を務められるベテラン大御所声優の柴田秀勝氏と、シークレットゲストの某ベテラン声優をゲストにお迎えし、司会の木村裕二氏とアシスタントの嶋田なな氏と共にトークをしつつ、声優になって良かったこと、声優になって辛かったこと等を会場のお客さんに説明されていた。もちろん会場のお客さんからの質問に柴田氏やシークレットゲストが答えたりもして、会場に来ている声優志望のお客さんに声優業界を知ってもらうために、とても勉強になるコーナーとなった。
第2部では公開模擬オーディションが行われた。
架空のテレビアニメの台本を用意し、主人公の女子高生の女の子と、主人公の年の離れた幼馴染の青年の役を選ぶためのオーディションがRME所属の若手声優のみなさんによって行われ、その審査員を務められるのが、『瀬戸の花嫁』『天体戦士サンレッド』『Angel Beats!』でアニメ監督を務める岸誠二氏と、音響監督を務める飯田里樹氏である。
会場のお客さんも、オーディション参加者の中で誰が一番役に合っているかを、技術、キャラのイメージといった項目から採点していく審査員として全員参加することになった。これにより声優のオーディションの様子を伝えるために、実際にオーディションをやってみるコーナーとなったのである。
そして最後の第3部では、出演者みんながステージに集まって、またいろいろトークやお客さんからの質疑応答を時間の許すまで行い、この楽しく、とても有意義なイベントは終了したのだった。
さらには、こちらのイベントは今年の夏頃に第2弾が開催されるそうである! 今回地震の混乱等で残念ながら来ることが出来なかった人も、次回こそは参加してみたらいかがだろうか? 声優業界に興味のある人にとっては、間違いなく得る物が多いイベントである。次回の開催もとても楽しみである。
(伊藤博樹 山口敏太郎事務所)