有力馬が前でやりあい共倒れになったため、漁夫の利を得た格好だが、3馬身半突き抜けた強さは実力の証しだ。勝利に導いた小林淳騎手は満面笑み。「気持ちが敏感すぎて折り合いを心配したが、レースは上手に走ってくれた」と振り返った。
また、距離については、「気性的なこともあり、まだつかみきれていない」と言うが、402kgと小柄な牝馬だけに限界はありそう。
30日(日)の芝1600m戦はダークエンジェル(牝、父ダンスインザダーク、母シェーンクライト=美浦・古賀慎厩舎)が牝馬特有の切れ味で、差し切り勝ちを収めた。勝ち時計は1分37秒6(重)。
424kgの小兵だが、上がり(3F35秒1)はメンバー最速。前半のハイペースが味方したとはいえ、坂上でも衰えなかった末脚は際立っていた。手綱を取った福永騎手は「母親に似ず気がいい。非力だが、軽い走りをするので今後も楽しみ」と高評価。次走は「様子を見ながら決める」と古賀慎師は話した。