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桜花賞(JpnI 阪神芝1600m 13日) 本紙・谷口はリトルアマポーラ◎

 リトルアマポーラVSトールポピー、トールポピーVSリトルアマポーラ。 ゆらゆらといたずらっぽく頬に当たる春風に乗って舞い散る桜の花びらのように、記者の心を揺れ動かす今年の桜花賞。世間一般では百花繚乱の乱れ桜との見識が強いようだが、記者は違う。

 史上に残る名勝負となった昨年のダイワスカーレットVSウオッカを再現するかのごとく、力と力がぶつかり合うリニューアル阪神の外回りなら、前出2頭の脚力が断然とみる。そんな記者の悩みの種は、紙面上でどちらを本命に推すかである。
 「ゲート入りやスタート、折り合いなど、たくさんの課題があったなか、馬込みで脚をため、いろいろな課題を克服したチューリップ賞(2着)は大きな収穫だった」
 世界の角居トレーナーにして、負けてなお強しと言わしめたトールポピーは、「まだ緩かった阪神JFに比べれば随分としっかりしてきたし、少し余裕があった前走とは同じ馬体重でも実の入り方が違う。放牧から帰ってきてから、ずっと落ち着きもあるし、納得の仕上がり」と照準ピタリ。
 対して、「若干、馬に硬さがあり、4回使った中では一番不安があった前走でも結果を出してくれた。その後は反動もなく、6日の軽量では462kg。カイバを食べてくれるから、しっかり追い切ることができたし、状態は間違いなく前回よりいい」と影山助手が珍しく自信をあらわにするのは、まだ牝馬には負けたことがないリトルアマポーラだ。
 「何より3歳牝馬のこの時期、これほどまでに落ち着きがあって、どんな悪条件下でも崩れない精神面の強さは頼もしい限り。持ち時計がないのは馬場状態もあったし、そのへんは(高松宮記念の)ファイングレインの時にも散々いわれましたから(笑)」
 トールVSリトル、リトルVSトール。紙面上は好みの差で甲乙つけたが、本線を馬連一本にすれば、それも解消。史上に残る一騎打ちでガッポリ札束をもうけさせていただきます。

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