訪問したのは晴れた某日曜日の午前中だった。国道16線から入った橋の道は裏道というイメージが強い。しかも弁天橋という橋は思った以上に小さな橋であった。花見川という川に掛かったその橋は、鉄製で赤い色をしていた。
橋の側には川に沿って歩道があり、散歩道として老人達が数名散歩をしていた。訪問したときにも数名の老人が散歩をしていて、のどかな雰囲気が漂っていた。
橋の長さは100メートルほどであり、橋から下の川までも同じような距離を感じた。この橋から心霊スポットというイメージは残念ながら感じることが出来なかった。
この橋は、以前は小さな橋だったそうだが、後に取り壊されて現在の橋に変わったという。特に幽霊が目撃されたのは、旧弁天橋であったそうだが、今は橋の基の部分しか残ってはいない。確かに橋の横には、古い橋の基礎部分が見えた。
裏道に掛かる橋ということもあって、人通りも多くはない。しかし、今回訪問した新しい橋には、残念ながらそのような心霊的な気配を感じることは出来なかった。
橋の上をジョギングする男性や、自転車で橋の上に佇む男性の姿も見られた弁天橋。心霊スポットも、日中にはむしろ市民の憩いの場所となっているように感じた。
(藤原真)