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カンボジアから無一文で帰国した“平成の借金王”安田忠夫の復帰はあるのか?

 “平成の借金王”こと元プロレスラーの安田忠夫(48)が、カンボジアから無一文で帰国したことが明らかになった。

 安田は2・4後楽園ホールでの引退興行でリングに別れを告げた。引退後は同興行を主催したSon God Cool社の斡旋で、ブラジルに渡り、農場で働きながら、相撲を教える予定になっていた。ところが、安田は同社と金銭トラブルとなって、ブラジル行きを拒否。3月1日、カンボジアのバベットへ旅立ち、カジノの従業員として従事していた。

 安田の近況を報じた「東京スポーツ」紙の報道によると、カジノでの生活は破綻。安田は「だまされた。最初は楽しかったけど、一緒に働いてたメンバーも9月頭にはみんないなくなっちゃった。干される以前に仕事がない」と語っている。その後、カンボジアプロレスの旗揚げを画策したが、資金が調達できず断念。生活に行き詰った安田は、ベトナムの知人宅に身を寄せ、なんとか航空チケットを入手して、10月末に帰国したという。同紙ではIGF12・2両国国技館大会での復帰の可能性にも触れているが、安田は「プロレスには戻れないし、戻る気もない」と語っている。

 そんななか、11月19日に会見したアントニオ猪木・IGF会長が、安田問題について言及した。安田との接触を否定した猪木だが、猪木側にカネを無心する連絡があったことは認めた。ただ、安田の12・2両国への参戦に関しては一笑に伏した。

 とはいえ、気になるのは、大みそかに猪木がゼネラル・プロデューサーを務める「元気ですか!!」(さいたまスーパーアリーナ)が開催される点。恒例行事となった大みそかの格闘技イベントだが、今年は地上波局との交渉も難航し、主催者側としては、ひとつでも多く話題性のあるカードを組みたいところだ。

 安田といえば、“元大みそか男”。10年前、総合マッチでジェロム・レ・バンナを破って、一躍ヒーローとなったこともある。ブランクがあるとはいえ、1カ月あれば、何とか格好はつくだろう。安田自身、同紙に「いい仕事がないか猪木さんに相談しに行こうかな。あの人は『来るな』って言うと思うけど」と語っていることから、両者が話し合いの場をもてば、思わぬ進展があるかもしれない。非常識が現実となるのも、猪木マジックだ。

 引退したとはいえ、食っていくには安田も背に腹は代えられない。大みそか「元気ですか!!」のラインナップに、安田の名前が入る可能性はないとはいえないだろう。
(落合一郎)

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