競馬はスピードと同時に勝負強さが絶対必要。この勝負に対しての執着心のあるなしが、その馬が出世するかどうかの大きなカギとなります。
阪神の9R「三田特別」に、ウインヴェロシティが出てきました。前走の香住特別はクビ差勝ちでしたが、内容は他を圧していました。スタートで落馬したスズカゲイルが最後の直線も絡んできて武豊騎手は馬体を外に併せたものの、スズカゲイルが外々に張り出してきて大きなロス。直線半ばで仕方なく下げて、今度はスズカの内に進路。そこから、いったん漁夫の利よろしく先頭に立ったマイネトゥインクル目がけて空馬と一緒に差し切り勝ち。これこそ勝負強さの手本のような一戦。素晴らしい執着心でした。再びあのガッツを見たいものです。
さて、福島は明日に七夕賞を控えて、いまひとつパッとしない顔ぶれの松島特別。飛び抜けた存在は見当たらず、どの馬にもチャンスはありそうです。
本来であれば、春の東京戦まで準オープンで走っていたドリームノクターンが有利なのですが、長い間、連対から遠ざかっていると、馬自身が勝つということを覚えていているのかどうか、疑問に感じてしまいます。
で、狙ったのが5→3→1着と、確実に上昇中のアースシンボルです。2走前の石打特別で自己最高のラスト3F33秒3を刻んだのをきっかけに、前走の福島500万戦では2、3番手の正攻法から直線突き抜けて余裕の圧勝。時計が芝1800メートルで1分47秒1、ラスト3F35秒4。ビッシリ追っていれば、間違いなく1分46秒台のタイム。この時計は先週のラジオNIKKEI賞のストロングガルーダの1分48秒3よりも速く、今年の1、2回福島開催中ナンバーワンです。
4歳馬でまだキャリア10戦という底を見せていない魅力も十分。長期休養明けのマチカネノワキにマルイチクエストが、引っ掛かるように先行し、ドリームノクターンも早めのスパート。末脚温存のアースには最高のおぜん立てです。