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神様は殺しがお好き

 世界最大宗教キリスト教。その聖典が新旧約聖書である。この聖書をくわしく読み解いていくと、我々日本人が思いもよらなかったことが見えてくる。

 結論からいってしまうと聖書の神は実に短気、ちょっとしたことで人間たちを大量虐殺皆殺しにする。一方、悪魔はというと、ほとんど人を殺していない。
 聖書の神の皆殺しを列挙してみよう。もしお疑いの方は聖書のどこに書かれているかも明記しておくので、調べたい方はおのおの聖書を手にとって調べていただきたい。
・ノアの大洪水(創世記7章)
・ソドムとゴモラ全滅(創世記19章)
・エジプトの初子皆殺し(出エジプト記12章)
 ここらへんまでが、神もしくは天使自ら人間に手を下している。しかしやがて、神は神の代理人に邪魔者を消すようなるのだ。
 神の代理人とは、モーセやヨシュアといった神の民を治めている民族・宗教指導者のこと。
 指導者モーセは聖書の神を信仰しないものは、たとえ同じ民族であっても「神の命令によって」3千人を殺している。(出エジプト記32章)
 ヨシュア記を読むと、異民族異教徒を殺すわ殺すわ、次々と皆殺しにしている。なぜにこうにも殺すかというと、神の命令によるのだ。申命記7章2節にはこうある。
 「あなたは彼ら(異教徒・異民族)を全く滅ぼさねばならない」
 つまり皆殺しが神のご命令。さらに次のような注文も入っている。
 「彼らになんの憐れみも示してはならない」
 と、異教徒・異民族を皆殺しにして、相手に憐れみを示してはならないというのが神様のご命令。これら神の命令によって、歴代氏略14章にはエチオピア人と戦争し、100万人を1人も残らず殺したという記述もある。
 他にも聖書の神は、イザヤ書34章、ゼパニア書1章には、生きている人間をすべて殺す宣言をしていたりするという恐ろしい神様。

 では、神に反抗する悪魔はというと…大量虐殺を繰り返す神と違って、ほとんど人を殺していない。
 悪魔が人を殺したシーンはあの分厚い聖書の中で一箇所だけ、殺したのは義人ヨブという神に信仰あつい人の10人の子どもを殺しているだけ。もしかしたら、ヨブの子どもたちが死ぬときに巻き添えになった人もいるかも知れないから、どう多くみても10人から20人程度。それもヨブ記1章には神と悪魔の対話が載っていて、それによると悪魔は神からヨブの子どもを殺す許可を得てから殺している。
 一方、神は何百万、もしかしたら何千万人という人々を殺している。

 まさしくキリスト教徒にとって、怖れるべきは神であって悪魔はそれほど怖ろしいものではないのかも知れない。

(巨椋修(おぐらおさむ)・山口敏太郎事務所)

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