まず、バナナマンの設楽統は「優勝した実感とか(ありますか)。少し時間が経ちましたけど」と話を振る。濱田は「まだ、信じられない気持ちのほうが強いですね。本当に『僕で(優勝者が)良かったな』って気持ちは…」とまだ優勝の実感がわいていない心情を明かした。
濱田は続けて、「(決勝のネタで)自分でも納得できないところがあった」と、決勝のネタ中に噛んでしまったことを悔いた。「(優勝決定後の)記者会見でも言ったんですけど、来年も出場して納得できるしゃべりを(したい)」と、早くも来年への抱負を口にする。
また、優勝賞金500万円を得たことで設楽は「(芸人)仲間にごちそうしたりするの?」と聞いた。濱田は「吉本っていうのは先輩が後輩におごるっていう伝統がある。これからしばらくは先輩としか会わないようにしようかな」と答え、スタジオ内の笑いを誘った。
決勝前の記者会見で「他の障がいを持った方を勇気づけたいという思いは?」と記者から質問された際、濱田は「特にないんですけどね。そう思われがちなんですよ。お笑いを通して障がい者への偏見をなくすため、勇気づけるためにやっているのではと(思われる)」と首を横に振った。
「僕のネタを見て勇気づけられるのであれば、障がいがあってもなくても構わない」と“障がいのある芸人”としてではなく“いち芸人”として舞台に上がる強い覚悟を口にしていた。
だが、優勝は濱田の思惑には関係なく、障がいを持つ多くの人に勇気を与えただろう。
今後はさまざまな番組に呼ばれ、芸人としての腕を試されるはずだ。ネットでは「濱田の優勝は同情票なんじゃないか?」という意見も少なくないが、世間の声には負けないでほしい。濱田がお笑い界でどのように戦っていくのか注目しよう。