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『ニッポンノワール』、第1章完結も『あな番』のように盛り返しは難しい? 不評の理由は

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賀来賢人

 日曜ドラマ『ニッポンノワール』(日本テレビ系)の第5話が10日に放送され、平均視聴率が7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だったことが各社で報じられている。第4話の6.5%からは0.6ポイントのアップとなった。

 第1章が完結となった第5話では、「十億円強奪事件」で強奪された10億円が警察の極秘プロジェクト『ニッポンノワール』の資金だったことが明らかに。そんな中、清春(賀来賢人)たちはガスマスクを付けた男に散弾銃で襲われてしまう。防犯カメラの映像から、男の正体は半グレ集団ベルムズの現リーダー・陣内によるものだと判明したが――というストーリーになっていた。

 第1話ぶりに視聴率が7%台に復活した本作だが、視聴者からの評判はさほどいいとは言えないという。

 「全体的に漂う“中2病”感が不評を集めている本作。それに加え、すぐに怒鳴ったり机を叩いたり、人を殴ったりなどのバイオレンスなシーンが多く、拒絶感を抱く視聴者が多いようです。第5話も、取調室で清春が陣内を殴打しまくったり、克喜(田野井健)がまた暴れるシーンもありましたが、一般的な刑事ドラマやミステリードラマともかけ離れているため、『ドラマというよりはちゃめちゃな漫画見てるみたい』『いくら警察モノでもここまでリアリティないと引く』といった声も。公式サイトでは、考察を促すヒント動画もアップされていますが、視聴者の間では驚くほど盛り上がらず、ツッコミの方が多い状況となっています」(ドラマライター)

 前枠の『あなたの番です』(同)も第1章は6%台が当たり前。第2章に入ってから盛り返し、社会現象を巻き起こすほどのドラマとなったが――。

 「第1章と第2章で分けるドラマの構成はよく見られるようになっていましたが、『あなたの番です』はまさに成功例。第2章で新しいキャストも増やしたことで第1章はリアルタイムで観ていなかった視聴者も呼び込むことに成功していました。『ニッポンノワール』についても、『あな番の真似?』といった指摘もありましたが、2クール掛けて成功した『あな番』とは放送期間も短ければ、そもそも視聴者間で考察も盛り上がっていないこともあり、ここから盛り返すのはなかなか難しいというのが現状。『あな番』のように、第2章から少しずつ謎が明らかになるのかどうかがカギとなるかもしれません」(同)

 果たして、第2章で視聴者を取り込むことはできるのだろうか。注目が集まる。

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