IWGPに決着のときが来た。
2005年7月にブロック・レスナーが持ち逃げしたことで流出した3代目ベルト。この日のセミファイナルでは3代目ベルト争奪戦として現在ベルトを保持するアングルと“ミスターIWGP”永田が激突した。試合はナガタロックをアンクルロックで返すシーソーゲームとなったが、アングルに軍配。新日プロはベルト奪還に失敗した。
また、メーンで行われた正規のIWGPヘビー級選手権では中邑が王者の棚橋に競り勝ち、4年ぶり2度目の王座戴冠。第48代王者となり、試合後は3代目ベルト保持者のアングルとリング上でにらみ合い「IWGPの3代目のベルトはオレが取り返す。統一戦やってやる」とケンカ状をたたき付けた。
3代目ベルト問題の解決に乗り出した新王者・中邑にアングルはあくまで「オレの持っているベルトがチャンピオンのもので、中邑のは2番目のベルト」と主張。さらには「オレが本当のチャンピオンなのだから、ナカムラはペーパーチャンピオンだ」と断。統一戦についても「会社に一任する」とだけ述べ、明言を避けた。
一方、新日プロの菅林直樹社長は「われわれとしてはアングル選手がチャンピオンの中邑選手に挑戦することを要求しますが、彼が挑戦という言葉を拒むなら統一戦という名称でも構いません。とにかく2月の両国でタイトル戦をやってもらう」とピシャリ。2月17日の東京・両国国技館大会でIWGPヘビー級タイトル統一戦の開催を言明した。
ベルト問題決着のため、ついに行われる現王者の中邑と3代目ベルト保持者アングルのIWGP統一戦。新日プロにとっては負ければ再び至宝流出というリスクの高い一戦になるが、果たしてどんな結末が待っているのか、世紀の一戦から目が離せなくなってきた。