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戦争、政変、天変地異、事故、五輪 辰年に起きた出来事(1)

 今年の干支に当たる辰年は戊辰戦争(1868年)に日露戦争(1904年)、戦後も血のメーデー(1952年)などが起こった激動の年でもある。もちろん、天変地異や大事故も頻発しているのだ。

 まずは政界の変動からみてみよう。
 「'12年は『消費増税で信を問う』と野田佳彦首相が口にしているように、衆議院の解散総選挙は避けられません。事実、辰年は“政変”の年、戦後5回の辰年で、3回総選挙が実施されています」(政治部デスク)

 総選挙がなかった2回も'64年は東京五輪、'88年は'86年の衆参同一選挙後という特殊事情だった。それだけに、辰年のオリンピックイヤーには総選挙があるといってもいいだろう。
 「でも、辰年総選挙の与党は惨敗しています」(前出・政治部デスク)

 おまけに野田首相は菅直人前首相と同じ二文字の名字。“二文字首相短命説”は永田町の有名なジンクス。
 「平成の二文字首相といえば、宇野、羽田、森、安倍、菅。彼らの平均首相在任日数は268日。すでに100日を過ぎた野田政権も同じ運命を辿るでしょうね。ただ'40年には“大政翼賛会”も発足しているので、野田首相が大連立に踏み切ることも十分考えられます。さらに辰年の政界はロッキード事件、リクルート事件といった汚職も発覚しています」(永田町記者)

 前述のように、'52年には皇居前でデモ隊と警察が衝突、1500名が死傷した「血のメーデー事件」も発生。昨年は、脱原発や雇用のデモが行われた。国民の怒りがいつ爆発してもおかしくはない。

 天変地異はどうか。東日本大震災が起きたばかりなので、今年は安全だと思ったら大間違いだ。
 全国的に震度5クラスの地震が発生しているように、東日本大震災の余震はまだまだ収まらない。
 「'04年のスマトラ沖大地震(M9.1)では、その後2年たらずでM8クラスの地震が続発、大規模余震は必ず起こります。政府は紀伊半島・四国震源の東南海地震が危ないと警告していますが、それよりも本当に危険なのはやはり東京と北海道の太平洋沖でしょう」(災害ジャーナリスト・仁川いちお氏)

 北海道では震災後も震度5クラスの地震が頻発しており、辰年の災害では'52年に十勝沖地震も起きている。また、'64年には液状化現象の被害を出した新潟地震も発生。'00年は、全島民が避難を余儀なくされた三宅島も爆発した。
 「“東日本”の危険度は高いとはいえ、地震・火山を含めた異常気象はいまや当たり前です。猛暑にゲリラ豪雨、そして豪雪が本年も日本列島を容赦なく襲う危険がある」(前出・仁川氏)

 来る5月22日に世界最長の電波塔・東京スカイツリーがオープンするように、辰年は東京五輪・東海道新幹線開業('64年)、青函トンネル・瀬戸大橋開業('88年)、2000円札発行('00年)といった国家的プロジェクトも多く始まっている。
 その一方で大事故も目立つ。航空機事故では『もくせい号』('52年)と『富士航空』('64年)の墜落事故があった。また、水難事故も海上自衛隊の『なだしお事件』('88年)や米軍の『えひめ丸事件』('00年)が起きている。
 政変、大災害、大事故と辰年は動乱の年か。

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