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福島データ作戦

 いよいよ今週から夏の福島競馬が開幕する。そこで、本紙データ班は昨年の2回福島の結果をもとに、さまざまな角度から傾向を徹底分析。導き出されたキーワードは“ヤングジョッキー&ヤングトレーナー”だ。ぜひ福島の馬券攻略として活用していただきたい。

 ◆騎手◆最も信頼が置けるのは、昨年、初めて福島リーディング(12勝)に輝いた松岡正海騎手(美浦・相沢厩舎)だ。連対率(33.3%)の高さもさることながら、勝率(22.2%)は、数多くいるジョッキーの中で唯一20%台を超えている。騎乗回数が柴田善騎手(57回)、後藤騎手(58回)などの上位陣に比べて54回と少ない中での結果だけに、価値はグッと高まる。
 とくに特別戦は16戦騎乗して3着以内が10回(複勝率62.5%)という安定感。1番人気での勝利数(6勝)もトップだった。一昨年もアイルランド遠征でフル参戦できなかったにもかかわらず、28回の騎乗で連対率32.1%の高い数字を叩き出しているように、「夏の福島=松岡」の格言ができあがりつつある。

 このほかに気になるのが4位の吉田隼人騎手(美浦・フリー)だ。77戦4勝(連対率13.0%)の一昨年から、昨年は57戦7勝(同21.1%)と、急激に数字を伸ばした。なかでも2歳戦では7戦3連対の活躍。松岡と同じく年齢的にもまだまだ伸びしろはタップリだけに、狙ってみる価値はある。

 ◆厩舎◆昨年は加藤征弘、古賀慎明厩舎(ともに美浦)が4勝でリーディングを分け合った形だが、注目すべきはやはり関西勢。25の特別・オープン戦(障害は除く)のうち、10レースを栗東所属の厩舎にさらわれた。とくに鮫島一歩厩舎は6戦して<3012>の好成績。遠征してきたら迷わず買いだ。
 また、リーディングトレーナーベスト5中、実に4人までが30〜40代の若手。一昨年1位の松山康久厩舎が51位に低迷したように、騎手だけでなく厩舎の世代交代も見逃せないポイントだ。

 ◆脚質◆「平坦小回り=前残り」の格言通り、芝は逃げ・先行馬が連対率66.4%と、差し・追い込み馬の32.8%を大きく上回る。とくにダートでは、86.1%という驚異的な強さだ。平地戦全91レース中、4角で2ケタポジションだった馬はわずかに5勝。どんな強力な末脚の持ち主でもコースの形状には逆らえないといったところか。

 ◆配当◆レース全体の馬連平均は5576円と高め。3連単の平均は芝が8万1951円に対し、ダートは36万3881円と一気に跳ね上がる。なかでも、ダ1700メートル戦は8鞍中、3度が10万円以上の高配当。この条件は“荒れる”と頭にインプットしておきたい。

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