「去年の夏ぐらいに、新聞で掲載される芸人のリレーコラム的な仕事を頂きまして、その時に書いた1つの話がおばあの話で…。それでワニブックスさんから声を掛けて頂きました」と単行本発売の経緯を明かした。
ただ、掲載したコラムだけでは分量が足りないため、善しは改めて取材を敢行。「自分一人で何度も(大阪府の)田島に行って、色んな人に会って喋って話聞いて、出来上がった本です。取材はめちゃめちゃ楽しかった」と笑顔で語った。
単行本のキャッチコピーには「『ホームレス中学生』を超える、笑って泣ける感動の実話小説」と付けられている。「ホームレス中学生」といえば、お笑いコンビ・麒麟の田村裕が自身の壮絶な貧乏体験を執筆した自叙伝で、225万部を売り上げた大ヒット作品。漫画、映画、ドラマなど多方面にメディアミックスされ、大きな話題となった。
「僕の本の編集者さんが『ホームレス中学生』も担当した方で、ただ単にその方が言ってることなので…、数字的に超える事はないです(笑)。仲の良い後輩の田村君のことなので、僕は超えるなんて一切言ってない。最初見た時に『これ言っちゃって大丈夫?』って思っちゃいました」と笑いながら明かした。
「もし映画化されるならどうします?」と聞くと、「めちゃめちゃ嬉しい」とニンマリ。「僕自身は映画を撮ることに興味はありますけど、そんなおこがましいことできないので。大好きな山田洋次監督に撮って欲しいです」と日本が誇る巨匠にラブコール。「現場に毎日見に行きたい(笑)」と嬉しそうに語った。
【単行本】
「ハイハイからバイバイまで 田島のおばあちゃんとぼくのヘンテコな二人暮らし」
2014年10月28日発売 本体1404円(税込) 発行:ワニブックス
【プロフィール】
山田善し/1974年10月19日生まれ/大阪府出身/よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/1993年に多田健二とCOWCOWを結成