NHKは、3名のアナウンサーと、ナビゲーターが上村愛子(元モーグル選手)。テレビ朝日は、メインキャスターが松岡修造(元テニスプレイヤー)、フィールドレポーターは織田信成(フィギュアスケート選手)。フジテレビは、キャスターが高橋大輔(フィギュアスケート選手)と野村忠宏(柔道家)、さらにフリーアナウンサーの加藤綾子だ。
異質なのが、テレビ東京、TBS、日本テレビ。テレ東は、俳優の小泉孝太郎がメインキャスターで、フィールドキャスターは荻原次晴(元スキーノルディック複合選手)、キャスターはアナウンサーが2人。TBSは、メインキャスターが中居正広で、スペシャルキャスターは高橋尚子(元マラソン選手)。日テレは、メインキャスターが荒川静香(プロフィギュアスケーター)で、スペシャルキャスターが嵐・櫻井翔と4名の局アナだ。
小泉は、テレ東で2度も大人気ドラマシリーズに出演しており、現在は夕方の情報番組『よじごじDays』の金曜MCを務めているのが、起用の理由。中居の場合は、90年代に開始した歌番組『うたばん』から現在の『なかい君の学スイッチ』にいたるおよそ20年間、TBSでレギュラー番組を抱えているため、信頼と実績が抜群。04年アテネ五輪以来、夏・冬合わせて8大会連続のキャスター就任だ。櫻井は、08年の北京五輪から6大会連続。今年で13年目に突入する報道番組『NEWS ZERO』の月曜キャスターを継続させていることが、最たる理由だ。さらに単発では、KAT-TUN・亀梨和也も、日曜ニュースキャスターとしてレギュラー出演中の『Going!Sports&News』で、現地に赴いている。
驚くべきは、平昌五輪が終わってからも、ジャニーズタレントの猛攻が続いているということだ。V6・三宅健は、16年9月の『リオデジャネイロパラリンピック』に続いて、3月に始まるピョンチャンオリンピック/パラリンピックのユニバーサル放送のメインパーソナリティーを務める。これは、障害を持つ人にもわかるよう、手話や字幕、音声などを工夫する形式。三宅は、14年4月から『NHKみんなの手話』に出演しており、手話検定3級を取得。日本テレビ系『24時間テレビ』でも披露されたその腕が買われて、続投が決定した。
また、TOKIOは『東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアー』のスペシャルアンバサダーを務めており、20年の東京五輪を視野に入れた動きをすでにはじめている。さらに、“ジャニーズの帝王”東山紀之は昨秋から、テレ朝系の情報番組『サンデーLIVE!!』のメインキャスターを務めている。東京五輪で重要なポジションに就く可能性が、俄然増す。
30代から50代まで。現役ジャニーズと五輪の関係は、ますます強固になりそうだ。