関ジャニは今年が、歌手デビュー15周年メモリアル。同じく、同世代の嵐も結成20周年だ。嵐は2020年末をもって芸能活動をいったん休止するため、注目されがち。しかし、関ジャニも祝われてしかるべきなのだ。
関ジャニがまだ関西ジャニーズJr.として、大阪府内でダンスレッスンに励み、登竜門である大阪・松竹座の舞台に立っていた頃は、とにかく一生懸命だった。錦戸の場合は、母も必死だったようだ。テレビ誌のライターが教えてくれる。
「ある日の夜、松竹座の仕事を終えたあと、錦戸くんは帰宅したらお母さんの手づくりの筑前煮を食べられるよう、リクエストしました。でも、そんな日に限って、先輩から食事に誘われてしまった。結局、そのまま外食。翌日、お母さんは筑前煮が入った容器を持たせてくれました。それを控室で食べた時は、『親不孝したな』と涙が出てきたそうです」
シクシクと泣いている錦戸の横に座っていたのは、大倉忠義。心配そうな表情で、「亮ちゃん、何泣いてんの?」と顔をのぞきこまれた。ちなみにその夜、食事に誘ってくれた先輩は、のちにメンバーとなる横山裕、渋谷すばる、村上信五。錦戸より年齢もキャリアも上。断ることはできなかった。
元来、錦戸は家族の仲がいい。兄と弟、妹がいる6人家族で、母の手料理が大好きだった。にもかかわらず、偏食。マヨネーズ好きのマヨラーで、焼きそば、豚のしょうが焼き、からあげが好物。普段はほとんど野菜を食べない。そのため、仕事で泊まったホテルで朝食ビュッフェがあると、サラダの山盛りを2、3回もおかわり。平素の野菜不足をここぞとばかりに埋めるという。
西洋料理のテーブルマナーを知ったのは、34歳ごろ。食事中、待機中、食事後のナイフとフォークの置き方を知らずに育ち、最近になって会得したことを知ったメンバーは、さすがにドン引きだった。
“超肉食系”の錦戸。悪影響が出ないことを願いたい。
(伊藤由華)