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内田博騎手 中央移籍へ意欲

 大記録達成の区切りに、南関トップを走り続ける男が心を決めた。
 5日、大井競馬3Rで3000勝の大記録を達成した内田博幸騎手(大井・荒井隆厩舎)がJRA騎手免許試験の受験を明言した。「願書はまだ提出していませんが、今年受験するつもりです。迷ったけど、引退後、人生で数少ないチャンスを逃したことを後悔したくない。合格できるかわからないけど、移籍は合格後に改めて考えることもできますから」キッパリ宣言した表情に迷いはなかった。

 JRAで2005年に31勝、06年に61勝を挙げ、「過去5年間で年間20勝以上が2回」というJRA騎手免許1次試験の免除条件を満たす内田騎手の移籍話は常にウワサになっていたが、当人はこれまでは明言を避けていた。今年2月のNAR最優秀騎手賞表彰式でも「チャンスを生かしたいが、地方競馬でお世話になっているのでじっくり考えたい」と答えるにとどめた。
 だが、この日は言い切った。04年から3年連続で地方全国リーディングに輝き、今年も断トツのトップを走る。昨年は524勝を挙げ、佐々木竹見元騎手が持っていた年間最多勝記録を40年ぶりに更新した。地方重賞67勝に加え、05年はドバイワールドC(GI)の大舞台に立ち、今年はNHKマイルCをピンクカメオで制し念願のJRAでGI制覇を果たした。
 また、園田出身の岩田康誠騎手が現在、JRAリーディングを走っていることも大きい。「(地方移籍組は)関西ばかりだから、自分が行くことで南関東のレベルの高さを証明したい」積み重ねた実績に後押しされ、早ければ来春、JRA騎手・内田博幸がターフに立つことになりそうだ。
 内田騎手は1989年4月にデビュー、1万6895戦目にして地方競馬通算3000勝を達成した。地方競馬では現役9人目、歴代16人目の快挙(平地のみでは現役9人目、歴代15人目)となる。なお、地方競馬通算2000勝(05年6月8日達成)から2年3カ月での達成は、佐々木竹見元騎手(日本最多7151勝)の2年9カ月を上回り、歴代最速記録も更新した。5日終了現在での通算成績は地方1万6900戦3002勝(重賞67勝)、JRA1180戦128勝(重賞5勝)、海外4戦0勝。

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