それもそのはず。1951年に始まった『紅白歌合戦』の総合司会をNHK局アナ以外のタレントが務めるのは、タモリ(83年)、みのもんた(05年)、黒柳徹子(15年)に次いで歴代4人目なのだ。タモリ、みのもんた、黒柳は音楽や報道など様々な番組の司会を長年に渡り務めている実績があり、バラエティー番組中心の内村の抜擢は注目が集まる。
83年、初の局アナ以外の紅白総合司会となったタモリは、2015年にも起用が濃厚だと噂されたが、実現はならなかった。また、2016年にはその年解散することで話題になっていたSMAPを『紅白』に出場させる目的で、タモリの総合司会が噂されたが、実際には、マツコ・デラックスと共にスタジオに入ろうとするが入れないというスキットを演じるまでに留まった。
NHKと内村の関係をみると、12年から始まったコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』で初のレギュラー出演を果たしている。コントの他、司会的な役割を務め、それまでのNHKにはなかった笑いを作り出している。紅白総合司会もその実績が認められてのことだろう。
来年9月の引退を発表した安室奈美恵の出場が注目された『第68回 NHK紅白歌合戦』だったが、総合司会に内村光良という予想外の話題からスタートすることとなった。