事の発端となったのは、今回7位で敗退した「スーパーマラドーナ」武智が『M-1グランプリ』放送後に配信したインスタライブ。動画に映った2017年チャンピオン・久保田は泥酔した様子で、「酔ってるからっていうのを理由に言いますけど、そろそろもうやめてください」と発言。さらに、「自分目線の、自分の感情だけで審査せんといてください。1点で人の一生変わるんで。理解してください」と批判。具体的な審査員の名前は口にしなかったものの、久保田らは「オバハン」と連呼。「たぶん、お笑いマニアの人は分かってますわ。お前だよ、一番、お前だよ。分かんだろ、右側の!」と、久保田はカメラに向かって威嚇していた。今回、一番右の審査席に座っていたのは上沼。また、審査員の中で女性は上沼しかいなかったことから、「オバハン」は上沼のことだと推測される。
その後、久保田は「申し訳ないけど、審査するってことは、演者と一緒で同じ熱量で点数が同じだって思いたいやん」「これが格差が生まれたら違うやん。それを、『私が好きー』とか、言い出したら!」と言い放つと、足でテーブルを蹴った。画面の外からは笑い声が漏れ、「右のオバハンやん! 右のオバハンにはみんなウンザリですよ」「そんで『嫌いです』って言われたら、更年期障害かと思いますよね」という声が聞こえた。久保田はそれに同調。「そやろ。『私は年だから分からへんねん』とか知らんねん!」と叫んでいた。
一方の上沼は3日放送のラジオ番組『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)内で、「私みたいなこんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ」と言い、「だからもう、私は引退します」と審査員引退を宣言し、騒動になっていた。
これを受けて久保田は4日、自身のツイッターを更新。「この度は私の不徳の致すところで、上沼恵美子さまに失礼極まりない言動をしてしまい申し訳ございませんでした。今後は二度とこのような事がないよう深く反省しお詫び申し上げます」と謝罪文をツイート。武智も「昨日の僕の醜態について、上沼恵美子さん、 M-1に携わる方々、すべての方々にお詫びしたいです。申し訳ございませんでした」と謝罪した。
動画は、すでに削除されているが、SNS上で久保田の発言は物議を醸し出している。ネットでは批判の声が集中し、「非難されるのはSNSで拡散したこと」「酒に酔った勢いでは済まない。大人のすることじゃない」「上沼さんは女性審査員としてワザと女性らしい発言を意識してされてるように思います。前にあんなプレッシャーのかかる仕事やりたくないけど、(島田)紳助さんと松本(人志)さんにどうしてもって頼まれたって言ってましたし」「もう番組無くなるんじゃないですか?」「M-1を台無しにした」など、非難の声が上がっている。
2人の謝罪で騒動は収束するのだろうか。