帰省したときに、地元のクラブでママをしている友人と会ってきました。名前は聖子さんといいます。
彼女は21歳の時に、半ば駆け落ち状態で結婚しました。18歳から水商売をしていましたから、彼女曰く「あの頃はとにかく疲れ果ててた。誰かもらってって感じだったの(笑)」と。しかしながら最初の旦那様との結婚生活はわずか3年という期間をもって幕を閉じ、聖子さんはそれからまたキャバ嬢に戻り、数年後にはクラブのママになり、と水商売一本で生きていました。
そんな聖子さんには、20歳のときから「お兄さん」のように慕う篠原さんという男性がいました。初めて出逢ったのはお店だったそうですが、決して営業をかけることはなく、年に2、3回食事に行ったりしていたそう。それでも毎日のようにメールのやり取りをしていたのだとか。その篠原さんも聖子さんがママになった頃に結婚しましたが、こちらも数年後に離婚。気がつけば、2人が知り合ってから10年の月日が流れていました。そして2011年の12月25日、篠原さんはクリスマスだというのに、いつもと変わらない、2人が行きつけの割烹料理屋さんに聖子さんを誘いました。
「もう、ほんとに色気がないでしょ。それがまた楽でいいんだけどね(笑)でも見てこれ。こんなことって、起こるものなのねえ」聖子さんはそう微笑みながら、左手の薬指に光る、美しいダイヤモンドを私に見せてくれました。そう、篠原さんはクリスマスに、聖子さんにプロポーズしたのです。「友達や兄弟を超えた仲だから、ラブラブな夫婦というよりは親友みたいな関係になるんじゃないかしら(笑)それもまた夫婦の形としてアリなんじゃないかと思うのよ」そう言って、聖子さんは結婚式の招待状を、私に渡しました。
人生の酸いも甘いも知っているようなお二人だから、きっとうまくいくだろうな…幸せのお裾分けをして頂いた年明けとなりました。
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