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中国・習近平国家主席の計略 G20前に北朝鮮を訪問したワケ

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提供:週刊実話

 6月20日と21日の両日、北朝鮮の首都・平壌で、金正恩党委員長と中国の習近平国家主席との「中朝首脳会談」が開かれた。

 正恩氏はこれまで4回訪中しているが、習氏の訪朝は初めてとあって、北朝鮮は習氏をマスゲームなどで大歓迎。一時、悪化していた中朝関係が、かつての蜜月時代に戻ったかのような印象を国際社会に与えた。

 首脳会談では、米朝関係について正恩氏が「過去1年間、緊張緩和のために多くの積極的な措置をとってきたが、米国の反応を得ることができなかった」と、習氏に不満を訴えた。

 「習氏は、正恩氏の“愚痴”を聞くだけ聞いてやり、最後に『それでも対話は続ける』という言葉を引き出した。習氏は、これを言わせたかったのです。習氏が、トランプ米大統領と直接対峙することになるG20大阪サミット(6月28日〜29日)前に北朝鮮を訪問した意味はここにある。習氏は、米中貿易摩擦で米国から譲歩を引き出すための“カード”として、この一言を引き出すために、わざわざ北朝鮮に出向いたんですよ」(国際ジャーナリスト)

 中国は、朝鮮戦争で北朝鮮と共に戦い、当時の毛沢東国家主席は長男を亡くしている。以来、北朝鮮にとって中国は、最重要同盟国であり、最大の貿易相手国となってきた。

 「裏を返せば“生殺与奪”を握られた関係で、中国はその立場を利用して幾度となく北朝鮮を裏切ってきた」(北朝鮮ウオッチャー)

 金正日総書記は、息子の正恩氏や側近らに次のような遺言を残している。

 「1000年にもわたり我々を最も苦しめた国が中国だ。それに比べると日本はたかだか100年にすぎない。中国を最も警戒せよ。決して中国に利用されるな」

 この遺言通り、北朝鮮はまたも中国に利用された。

 「G20を機に、中国主導で他の先進国が結託。最悪の場合、北朝鮮は米中露を中心に分割統治されることすらありえます」(前出・国際ジャーナリスト)

 正恩氏のルーツ(母方)は大阪である。そこで自らの“斬首”が話し合われるとは皮肉な運命だ。

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