レジェンドが夢の競演だ。この日、レジェンド3人は、ヒロ斉藤&青柳政司&グラン浜田と対戦。長州がサソリ固めを決めれば、藤波はドラゴンスクリュー、ドラゴンスリーパーの飛龍殺法を繰り出す。勝利のチャンスに初代タイガーがここぞとばかりにダイビング・ヘッドバット。だが、これがまさかの誤爆。それでも動じることなく浜田を孤立させ、最後は藤波がドラゴンスリーパーでギブアップを奪った。
見事初陣を白星で飾ったレジェンドトリオは、満足した表情で控え室に戻ってくるとガッチリと握手をかわした。
長州が「すごく気持ち良い。このまま終わらせるつもりはない」と切り出せば、「新しいもの作ってみたいね」(藤波)、「よろしくお願いします」(初代虎)と呼応。タッグ継続を誓った。
そればかりか、ミル・マスカラスやリック・フレアーなど、海外のレジェンドたちの名前も挙げながら「(レジェンドが)1人、2人と増えていけば本当の意味でのプレミアムになる。大阪、福岡など主要都市を(周っていきたい)ね」という計画も口にした。
レジェンドビッグ3の勢いは年齢を重ねることに増しそうだ。
◎旭天鵬弟が入門
試合前には大相撲前頭二枚目・旭天鵬の弟、ニャムジャブ・ロブサンドルジがプロレス転向を宣言し練習を公開した。
ロブサンドルジはモンゴル出身の25歳で、レスラーを目指す前は不動山というシコ名で力士として活躍していた。175センチ、123キロという恵まれた体型を生かし、レスラーになることを決意。練習生として、この日は藤波が見守る前で基礎を学んでいた。