充実の4歳秋を体現化するように、ここにきてメキメキと力をつけてきた一頭。夏のクラス編成後の五頭連峰特別を芝1800メートル1分45秒0の出色のタイムで押し切ると、中央場所に戻った前走の中山・レインボーSでは中団追走から、メンバー最速の上がり3F34秒2の決め脚を繰り出し、後続を1馬身3/4切って捨てる完勝を飾っています。
3歳時はソエなどに悩まされ、なかなか本領を発揮することができませんでしたが、厩舎サイドではデビュー当初から大きな期待をかけていた素質馬。体もだいぶ増えてしっかりしてきましたし、すっかり軌道に乗った今なら、オープン特別が壁になることはありません。来年は一線級の馬たちと横一線で戦っている姿が目に浮かびます。
気性もまじめで競馬に行けば、一生懸命走るタイプ。何より、並んだら絶対に抜かせない勝負根性は光ります。コースがわりも東京は今春の八ヶ岳特別(1着)で結果を残していますし、新潟での強い勝ち方から左回りはむしろ歓迎といえるでしょう。追ってからの反応は一流馬のそれ。一気の3連勝に期待します。