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タイ・バンコク現地大騒ぎ 日本人カラオケ店店長vs家主の顛末

 タイの首都バンコクの歓楽街タニヤといえば、日本人相手のカラオケ店や居酒屋、レストラン、マッサージ店、風俗店などがひしめき、妖しい不夜城として有名。そんな街で4月末、新参者の日本人カラオケ店経営者の心胆を寒からしめる事件が起きた。

 カラオケ店のタイ人家主との年に一度の家賃交渉に初めて臨んだ日本人の男性がいた。家主が「大幅値上げ」を求めたが、日本人男性は「相手の言いなりにはならない」との強い姿勢で交渉を有利に運ぼうと、懐に忍ばせた拳銃をチラリと見せたのだった。家主はびっくりした様子で第1回の折衝は終わった。
 タイでは警察の押収品の拳銃や正規警察備品の拳銃が値段に応じて入手可能で、正規の拳銃から粗製濫造した密造拳銃まで「ピンからキリまであり、安いのは2万バーツ(約7万2000円)で買える」(地元に詳しいバンコク在住日本人)という。

 しばらくして家主から「家賃交渉を再開したいので私のオフィスにお越しください」との連絡があり、この日本人男性は「先日の脅しが効いた」と勘違いして意気揚々と出向いたが、家主のオフィスに入った途端に目を剥いた。
 「なんと、ニヤける家主の周囲には、腰のホルスターには拳銃、胸には手榴弾、手には小銃や機関銃という完全武装のタイ国陸軍の正規兵らが待ち構えていたのです。家主の『値上げに応じてサインするか、ここで死ぬか』という言葉に、日本人男性が平身低頭して契約書に署名したのは言うまでもありません」(本誌特派記者)

 タニヤの土地の大半はタイ王室、国軍、警察が関係した土地で、土地のオーナーやビルの所有者、テナントの家主などのタイ人はしかるべきところにしかるべきものを払い、その見返りで数々の便宜、保護を受けている。
 「そうした持ちつ持たれつの関係で保険をかけている“業界の常識”を、この日本人男性は知らなかっただけ」(前出の日本人)

 異国の掟知らずは赤っ恥のもと。

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