見事、大任を果たした岩田騎手は「前半は掛かったので『あかん、あかん』と思ったが、向正面で折り合いがついて、いつでも動ける形をつくれました。4角からはものすごい脚。瞬発力勝負で勝たせてもらった」と全身で喜びを爆発させた。
一方、友道調教師も「新馬戦を勝ったときからタイトルが欲しかった」と感無量の面持ち。その新馬戦で破ったリーチザクラウン、ブエナビスタは、いまや皐月賞、桜花賞の有力候補だ。
友道師は今日の勝利で、自信が確信に変わった様子。「初の関東遠征で、経験させたかったことをすべてクリアしてくれました。これで2強に肩を並べられそうですね」と胸を張った。
ダービー馬フサイチコンコルドの半弟が“覚醒”したことで、春の牡馬クラシック路線も役者が出そろった。皐月賞(JpnI、中山芝2000メートル、4月19日)はロジユニヴァース、リーチザクラウンとの3強決戦で幕を開ける。