シリーズ50作目となる同作は吉岡秀隆演じる満男が主人公。満男は倍賞千恵子演じるさくらの息子で、故渥美清さんが演じた寅次郎のおいに当たる。映画では満男と、彼がかつて思いを寄せていた後藤久美子演じるイズミのその後の物語を描く。サザンオールスターズの桑田佳祐が主題歌「男はつらいよ」を担当し、オープニングに出演することでも話題を集めている。
記事によると、昭和・平成と国民に愛され続けてきた主人公・寅次郎を、令和元年にどこまで広い年齢層に届けることができるかをテーマに議論を重ねた結果、大盤振る舞いの企画が決定。
一般的な映画料金は、高校生以下は1000円だが、入場料100円は映画業界史上初なのだとか。公開初日の12月27日から、来年3月31日まで実施。3歳から中学生以下を対象にし、保護者同伴の有無は問わないというのだ。
「松竹が総力を結集させた映画だけに、どんな手を使ってでも集客しなければいけない。そこで飛び出した常識外れの企画だが、子供同士で足を運ぶとは思えず、現在中学生以下の子供の親に寅さん世代が多いとも思えない。企画が空振りに終わった場合、しかるべきポストの社員が責任を取らされることになりそうだ」(映画業界関係者)
前作の97年に公開された「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」はシリーズの特別編だった。シリーズ本編の前作は95年公開の「男はつらいよ 寅次郎紅の花」だが、興行収入は11.6億円。94年公開の「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」の15.5億円よりもダウンしてしまった。
今作は絶対にコケられないようだが、キャンペーンが集客にどう影響するのか注目される。