2005年に結成された4人組のワンオクはいまでは日本よりもむしろ海外を中心に活動をし、10代のカリスマ的存在とまで言われるようになった。「当然、紅白スタッフもその人気には目をつけていて、特に昨年、紅白へ出演してくれるようにと、強烈な出演オファーを出していたんです」とはある音楽関係者。ただ、日本でのテレビ出演をほとんどしていないで活動してきた彼らにとって、紅白出演ということに興味はなし。「本当にギリギリまで紅白スタッフも粘っていましたが、クビを縦に振ってもらえなかった」(同関係者)と撃沈していた。
だからこそ、今年はなんとしてでも出てもらうと“ワンオク布陣”を敷いてきた。「今年の紅白の裏テーマのようなものです。NHKサッカーのテーマソングをワンオクの『We are』にして、1月にはライブを企画して出演してもらったんです」と同関係者。出演してしかるべきという包囲網を作っていたのだ。
それでも、昨年、安室奈美恵がNHKのリオ五輪のテーマソングを歌いながらも、紅白に出演しなかったように、ワンオクにも「NO」を選択することは可能だった。だが、そう言いづらい状況になっている。「小出恵介ですよ。同じ事務所の先輩ですが、未成年の女の子との淫行事件で、NHKは撮影していた小出出演のドラマをお蔵入りにするしかなく、大ダメージを受けてますからね。この代償は大きいです。この事件で朝ドラ『ひよっこ』の主題歌を歌っている桑田佳祐の紅白出場はもちろんですが、ワンオクまで出演させられるのではと言われてます」と同関係者。それでも、「出演は厳しいという状況から、出演可否が五分五分くらいになったというイメージでしょうけどね」と同関係者。念願かなうか。