今回のトラブルについてはそもそも女優二人による「別の仕事を優先した通し稽古の不参加」が問題とされているが、この点については少なくとも「女優側が所属している所属事務所の不手際ではないか」との意見が業界内人の間で強いという。
舞台業界にも詳しい元芸能マネージャーはこう語る。
「舞台人にとって本番直前の通し稽古は本番並みに重要です。それこそ何時に終わるのかわからないので大物や客演扱い以外の役者は通し稽古の日は他の仕事は入れないのが鉄則です。しかも彼女らが出演したのは舞台演劇を番組テーマしたネット番組…これでは他の共演者の反感を買うのは仕方がないです」(元芸能マネージャー)
また降板した牧野については「絶対に通し稽古に参加しなくてはいけなかった」との声も強いという。牧野は1984年に戦隊シリーズ『超電子バイオマン』のピンクメンバー役でデビューしたが出演作は実質『バイオマン』のみで引退。その後、2010年頃から徐々に活動を再開し舞台女優の再デビューについては今年の2月からという芸能人としてのキャリアは3年程度のほぼ新人レベルの実力しか持っておらず突然の追加の通し稽古は牧野のためにも必要だったとの声は強いという。
また牧野は8月22日に更新された自身のブログにて
「皆さまにご迷惑をおかけする日々。。でも、、 思うに、、 やらせる方が悪い(軽く開き直り)」
「数えきれないくらいの舞台に 立ってる皆さんの中に 発声練習もしたこと無い、、人間が入って しっくりいく訳無いよね〜」
と自身の舞台役者としての実力不足を卑下するエントリーをいくつか投稿していた。
そのため、一連の真意についてはともかく「二人(鳳と牧野)がいないと通し稽古ができない!」という現場の反応は牧野の役者としての実力を考えれば至極正しい反応だったのではないかと思われる。
もっとも『結婚の条件』は鳳と牧野が降板した後、代役が立てられ何事もなかったかのように舞台の本番がスタートしている。そのため関係者の間では既に終わった話であり多くの真相は「闇の中」となりそうだ。
(文:角田しげお)