「明日、誰かに話したくなるテッパン話」をメインコンセプトに、いろいろなジャンルのテッパンさん(トークのプレゼンター)が登場して、とっておきのテッパン話を披露する。メインMC4人の手元には、テッパントークをジャッジするボタンがあり、全員が「いただきます」を押せば、テッパンさんは賞金3万円をゲット。1人でも「スルー」を押せば、賞金なしというシンプルな内容だ。
スタジオ収録のトークバラエティ。肝になるのは、言葉のセンスと引きの強さだ。華大+千鳥という組み合わせがMCになったのは、この2つを兼ね備えているから。華大は地元・九州で、千鳥は大阪で驚異のロケ数をこなして、東京で成功した経緯がある。スタジオトークだけで及第点を突破できる自信があってのブッキングと言える。
11月19日オンエア回で山場を作ったのは、千鳥だ。X JAPANのToshlがテッパンさんとして訪れ、楽曲を絵画で表現する個展を紹介した。スタジオでは、2枚の絵を用意して、どちらがToshlが描いたものかを当てるクイズを実施した。もう1枚は番組ADが描いたものだ。
テーマは「春だ〜!」。千鳥のノブはAの絵を「のっぺりしてる」、大悟は「思いついて足していってる」という理由で否定して、Bが正解と踏んだ。ところが、正解はA。その瞬間、千鳥は駆け足でToshlの目の前にやってきて、キレイな土下座。慌てたToshlは何度も身をかがませて、頭を上げてほしい旨をジェスチャーで繰り返した。結果、千鳥は芸人としての撮れ高を作り、Toshlは人柄の良さを見せ、双方がトクをした。
Toshlと異なり、自分で爆笑をかっさらったゲストは俳優の斎藤工だ。フェロモン俳優の筆頭格だが、大のお笑いファンとあって、下ネタはもちろん、全方位の話術に対応できる斎藤。11月26日オンエア回では、逆立ちをする独自の健康法を紹介した。突飛なのは、全裸ですること。重力で下を向く股間部。その姿を鏡で見た時、「とんぼの顔」を思い浮かべたという。真顔で話す斎藤。我が意を得た表情だった。
土下座からチン○ンまで。華大と千鳥の幅は実に広い。
(伊藤由華)