今回は『池の水』年内最後の放送ということもあり、番組史上最大規模でのロケを敢行。茨城・潮来市や大阪府富田林市、沖縄県、さらには中国にも『池の水』のカメラが入った。
しかし、そんな大スケールの放送が行われた中、大阪府富田林市の池寺のシーンで、一部視聴者の間で批判的な声が出た。
この日の『池の水』では事前に「1万2000匹を超える外来種で捕獲」、「拳銃など犯罪がらみのヤバいゴミが大量発見」などと告知されていた。
実際、富田林市の池寺では多くの外来生物のほか、現金が抜かれた大量の財布、折れ曲がった車のナンバープレートや現金を抜かれた公衆電話、そして犯罪に使われたとも思われる拳銃のようなものが池の中から出てきたのである。
この拳銃はゲストの稲村亜美が泥水の中から発見。「そこそこ重たい」と稲村が田中直樹に拳銃を渡すシーンも放送された。
結果、これらの危険物を含むゴミは警察へと預けられることになったのだが、後日この拳銃はモデルガンということが分かり、田村淳ら出演者が胸をなで下ろすシーンが放送されたのだ。
この展開にネットでは「事前にあれだけ告知しててモデルガンなの?」「拳銃発見というのはちょっと大げさではないか」「過大告知じゃないか」と非難する声が殺到した。
また、番組では「なぜか大阪には犯罪がらみのゴミが…」「ついに拳銃が出た‼?」とテロップが流れた。番組MCの田中は「大阪出身の僕が言うのもあれなんですが、大阪には犯罪がらみのゴミが多いです」とコメントしている。これに「そんな大阪を犯罪都市みたいに言わなくても」「バラエティ番組の演出だとわかっているが、あまりにも盛りすぎ」との声が相次いだという。
『池の水ぜんぶ抜く大作戦』は2017年にその突飛な内容が話題となり、シリーズを重ねるごとに視聴率が上昇。2018年1月には番組平均視聴率13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録したことが話題になった。しかし、シリーズを重ねすぎて新鮮味がなくなったのか、ブームも落ち着き視聴率は低下。今月1日の3時間半スペシャルも過去最大スケールのロケではあったが、7.9%と振るわなかった。
一時期、テレビ業界で騒然となった『池の水』。今後放送を続けるためには少々の「過大告知」もやむを得ない?