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日経新春杯追い切り速報 アドマイヤモナーク伸び豪快

 春の天皇賞路線の第1弾「第56回日経新春杯」(GII、京都芝2400メートル、18日)の木曜追いが今朝、栗東トレセンで行われ、アドマイヤモナークが連覇へ向けて上々の仕上がりを披露した。昨暮れの有馬記念ではシンガリ人気に反発するように、銀メダルをゲット。相手関係が大幅に弱化するここは負けられない一戦だ。

 実績断然のアドマイヤモナークに、このハンデはむしろ軽量にすら映る。「正直、59キロなら使うつもりはなかったけど、58キロやったら許容範囲やからな」と松田博調教師はうなずいた。
 特筆すべきは前走の有馬記念の激走だ。メンバー最低の14番人気だったが、直線は大外から猛烈な末脚で強襲。ダイワスカーレットの2着に食い込み、メイショウサムソン、スクリーンヒーローといった並み居るGIホースに先着してみせた。
 「右回りの長丁場は、やっぱり走るな」と名伯楽は笑みを浮かべた。年が明けて8歳。しかし、数を使っていないことと、晩成型の血筋のモナークに衰えは感じない。
 「前走後はここを目標に調整してきた。もともと調子の変動があまりないタイプなので、ケイコさえきっちりこなしていけば、いい状態で送り出せる」
 その言葉通り、年末年始も調教は実にスムーズに進んできた。体に太め感もなく、切れ味鋭い走りを見せつけている。

 中山での戦績も大したものだが、モナークが最も力を発揮できるのは3角の下りから息の長いスパートで勝負できる京都コースだ。8戦4勝。昨年はこのレースを制している。
 「左回りのダイヤモンドSも勝っているけど、前走を見ても分かる通り、右回りの方が断然スムーズに動ける。なかでも京都の二四は持ち味が生きるね。昨年だって、秋初戦で仕上がり途上だった京都大賞典で2着した。今のデキなら…」
 理路整然と師は勝利への手応えを並べ立てた。むろん、今回も自分の競馬をするだけ。今度は直線、大外から一気に突き抜ける。

 【最終追いVTR】DWコースで高田騎手が乗って併せ馬。アドマイヤレグルス(6歳1000万)を2馬身追走し、4角で並びかけると直線半ばでアッサリ1秒1突き放した。追い出してからはこの馬らしい豪快な伸びで、ラスト1F12秒2(6F85秒0、直一杯)をマーク。デキは申し分ない。

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