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飲みすぎても平気!? 秋の味覚とともに楽しむビールの健康効果

 これから秋が深まるにつれ、食べものが美味しく感じるようになってきます。美味しい食べものと一緒に飲むビールは、また格別。この上ない幸せを感じる方もいることでしょう。

 とはいえ、ビールは肥満の原因になるなどのマイナス面も囁かれます。でも実際は、適量を心がければかなりの健康効果をもたらしてくれる飲みものでもあります。

 今回は、医師の小田切ヨシカズ先生に、ビールの健康効果について重点的にお聞きしました。

■プリン体の心配はほとんどなし
 「ビールを飲むことで心配される病気のひとつに、痛風があります。血液中の尿酸値が上がることで、それが結晶化して関節などに激しい痛みをもたらす病気です。この原因とされるのが、ビールに含まれるプリン体で、尿酸値を高める働きがあります。プリン体ゼロのビールは、こうした不安を払拭するためのもの。しかし、ビールに含まれるプリン体の量はそれほど多くはありません。レバーやエビ、干ししいたけなどのほうが全然多い。ですから、プリン体はビールで気を付けるよりも、つまみなどに注意すべきです」

■糖尿病のリスクを軽減
 「ビールは糖尿病の予防にも効果があるとされています。糖尿病には2種類あり、ビールの効果が期待できるのは2型糖尿病。中高年の太った体型の方に多いタイプです。研究によれば、ビールに含まれるアルコールには、糖尿病を予防するインスリン感受性を増加させる効果があるため、毎日1〜2杯のビールを飲む男性の発症率が25%下がるという結果も出ています」

■骨粗しょう症やアルツハイマーにも
 「ビールには、大麦麦芽とホップ由来のケイ素が多く含まれています。ケイ素は骨の細胞に作用し、強くする働きがあるため、骨粗しょう症を予防する効果が見込めます。また、ビールのホップにはγセクレターゼという物質が含まれていて、アルツハイマーを予防する効果があるとされています。ですからビールは、こうした症状が気になり始める中高年の方に、相応しい飲みものだと言えます」

 このようにビールには多くの健康効果がありますが、飲むのが適量であるという前提のもとに成り立っています。1日の目安は、だいたい1〜2杯程度。食べものが美味しいからといって、つられて飲みすぎないようにしましょう。

【取材協力】小田切ヨシカズ
湘南育ちのサーファー医師。ワークライフバランス重視。現在、横浜の内科クリニックに勤務中。

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