ところが、この留学がレイカの将来を大きく狂わせたようだ。
ほんの小遣い稼ぎで始めた現地日本人ナイトクラブのアルバイトホステスになってレイカは初めてお酒や喫煙を体験した。現地の日本人ビジネスマンや日系人にエリカのロリっぽい顔と、そのアシンメトリックなナイスボディーはかなりの人気だったらしい。
貧乏な留学生ならば絶対に足を踏み入れることさえ出来ない最高級会員制レストランや4つ星ホテルでお食事、高価なギフトをもらったりで、普通の学生生活をすっかり忘れてしまったようだ。
夜中心の生活が面白くなるにつれて、モラルの箍も外れて、あっちこっちにある色とりどりの男根を玩んだ。ついに通わなくなった大学からは放校処分と同時に学生ビザも抹消、日本に強制帰国させられてからは、お水一筋で就職活動。
ところがこの不景気で高級クラブでは働き口はゼロ。しかたなく錦糸町のキャバで働き始めたら、ここの乱痴気騒ぎはレイカと相性バッチリ。おまけにちょっと怖い方々からも可愛がられて、得意満面。
短大の『保育学部』で学んだコトはオヤジ殺しとして、留学で学んだはずの『教育的リーダーシップ』もマル暴なお客をも手玉に取ることが出来るようになった技量も、過去の勉強は決して無駄にはなっていなかった。
見えざる才能は遂にここで開花し、レイカの将来はますます有望なのです。
*写真は本文とは関係ありません
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